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帰国生中高入試 習慣のチカラ (その2)
●習慣化の4ステップ
一般的に、以下の4ステップが結びつくことによってある行動が習慣化すると考えられています。
1. 手がかり
ある行動をはじめるきっかけとなるもののことです。
普段はあまり意識していないかもしれませんが、日常の何気ない行動が、実はいつもきまった手がかりに誘発されているという場合は非常に多いのではないでしょうか。(あるテレビ番組の天気予報が始まったら歯を磨く、おうちの人が夕ご飯の支度をする音が聞こえ始めたら宿題を始める、など)
ここでのポイントは、手がかりそのものに良い悪いはないということです。
重要なのは、これらの手がかりを受け取った際に本人が起こす行動、すなわち日課です。
2. 日課
ある行動が習慣化してしまっている場合、手がかりを受け取った脳は、ほぼ無意識的にいつものきまった行動=日課に取りかかります。
先ほどの「おうちの人が夕ご飯の支度をする音が聞こえ始めたら宿題を始める」という例のように、『手がかり⇒日課』という流れが有益なものとなっていれば、それはいわゆる良い習慣だといえます。
逆に、ある手がかりをきっかけとして引き起こされる行動=日課が学習を妨げるようなものになってしまっているとするならば、それは悪い習慣だということがいえるでしょう。
スマホ・ゲーム・マンガといった類のものは、そういったよくない日課への入り口となる手がかりの最たる例ではないでしょうか。
今回のコラムのテーマである【勉強の先延ばし】を改善するためのポイントは、どうやらこの『手がかり⇒日課』の悪い連鎖を断ち切るという点にありそうです。
3. 報酬
いったんある習慣が身につくとそれが根づいて継続しやすいのは、快感という報酬が伴うためです。
【勉強の先延ばし】という悪い習慣はもっともよい例のひとつでしょう。
勉強(というイヤなこと)は一旦さておき、スマホやマンガといったもっと楽しいことに注意を移せば、すぐに快感=報酬が手に入ります。
あっという間に、【勉強の先延ばし】は習慣と化してしまうことでしょう。
ここでのポイントは、よい習慣=先延ばしにせず勉強に取り組むことでも同等に(もしくはそれ以上に)報われる=報酬が得られるようにすることです。
4. 信念
本人の揺るぎない信念がある限り習慣はしぶとく残り、たとえそれが悪いものだとしても改善していくのは至難の業となります。
悪い習慣をよい習慣へと変化させるためには、改善を阻む原因となっている信念を変える必要があります。
~その3につづく~
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