学校からのメッセージ
帰国生受け入れ校からのメッセージ 実践女子学園中学校高等学校
この情報は2024年度入試に関する内容です。
Q．帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生（国内生）と異なっていますか。
A．帰国生と国内生は混合クラスになります。それまでの生活環境や学習歴が異なる生徒たちが、本校の伝統の教育文化を共有し、クラス内で切磋琢磨する環境こそ重要だと考えています。
Q．帰国生に対する英語の授業は一般生（国内生）と異なっていますか。
A．本校では、帰国生・国内生を問わずレベル別少人数多展開の授業を行っています。ネイティブ教員による授業も同様の展開で、例えば中1では、一般クラスと中級クラスは週2時間、上級クラスは週4時間をネイティブ教員が担当します。また、英語での動画作成やものづくりなど体験活動を重視した各種放課後講座やサマーキャンプ、中3でのオンライン英会話、模擬国連参加やボランティア活動を行うグローバルパースペクティブなど、培った英語力を用いて学ぶ多彩なプログラムが用意されています。
Q．帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
A．帰国生に限らず、国語・数学・英語については指名制の補習体制をとっています。理科・社会も、必要に応じて特別指導を行っています。また、夏休みなどの長期休暇中には希望者対象の講座が実施されます。
Q．入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
A．帰国生が海外で培った能力や個性を、学校の中で平均化してしまうのではなく、きちんと伸ばすことに注力しています。また、海外での生活が長い生徒は、最初は日本の文化や習慣に戸惑うこともあるようなので、帰国生たちが上手く学校生活に適応しているか注意して見守ります。
Q．帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A．海外で経験する、言葉の違いや習慣の違いに対する苦労や、それらを克服するために費やす努力は、すべて自分を成長させる貴重な体験です。海外でのあらゆる経験を肯定的に受け止め、存分に学んできてほしいと思います。
Q．帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A．学習面や生活面できめ細かなフォローはしますが、帰国生として特別扱いはしません。あくまでも本校の教育を、一般の生徒と同じように受けていただくわけですから、本人はもちろん、保護者の方も、学校の方針に賛同できるか、また、お子さんに合う学校かどうかをじっくり見極めていただくことが非常に大切です。本校は、日本の女子教育を代表する伝統校であり、全校生徒1500人の大規模校です。学校説明会などを通して在校生や教員の様子、教育施設や校風などをご自身の目で確かめ、納得の上で入学していただきたいと思います。
Q．帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A．本校では、帰国生の受け入れについて3つの目的を掲げています。1つ目は、帰国生が海外で身につけた能力や個性を、活かし伸ばすこと。2つ目は、日本の伝統・文化をきちんと理解し身につけ、再び海外に出たときにきちんと説明できるような生徒を育成すること。そして3つ目は、多様な背景をもつ生徒たちが共に生活する中で、互いに違いを認め尊重し合う土壌を育み、学校全体をグローバル教育の舞台にすることです。どんなに外国語が堪能でも、海外経験が豊富でも、それだけでは国際人としての十分条件ではありません。自分の住む国への理解と誇り、そして、他を認め受け入れる共存の精神こそが、グローバル化の原点と本校では考えています。
Q．帰国生が入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
A．本校には、様々な国で小学校時代を過ごしてきた帰国生たちが多く在籍しています。よく似た背景を持つ生徒たちが多いことは、帰国生にとって最大の安心材料だと思います。また、帰国生の多様性に応じたきめ細かな指導や、礼法や日本文化実習など日本文化を大切にする教育文化と先進的なグローバル教育・探究教育なども、帰国生たちの大きな満足につながっていると自負しています。さらに、緑多い広大なキャンパスや充実した施設・設備、そして渋谷駅から徒歩10分、表参道駅からも12分というアクセスの良さも魅力でしょう。
Q．帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
A．帰国生入試は11月と12月に行われ、どちらも来校型です。出願資格は海外在住1年以上、帰国後3年以内です。選抜方法は算数および面接です。面接は自己PRシートを事前にご提出いただき、それに基づきおこないます。面接には音読を含みます。
また、高い英語力をもつ受験生を対象とし、国語または算数1科目のみで受験できる「英語資格入試」もあり、2月1日と2日の午後に実施されます。英検4級以上の資格があれば受験でき、合否は国語または算数（100点）の得点に英検等の所持級を加点して決定します。例えば、英検4級は50点、3級は60点、準2級は80点、2級以上を所持していれば100点に換算する形です（CSEスコアによりさらに細分化しています）。英語資格入試は一般入試ですが、英検等の高い級を所持している帰国生にとっては大変有利な入試と言えるでしょう。
また、本校では年間を通して編入試験を随時実施しており、高校2年生の3月まで編入可能です。
【連絡先】東京都渋谷区東1-1-11 TEL：03-3409-1771
【ホームページ】https://hs.jissen.ac.jp/
