学校からのメッセージ
帰国生受け入れ校からのメッセージ 鴎友学園女子中学高等学校
この情報は2025年度入試に関する内容です。
Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.一般生と同じです。ただし中学1年生は、1クラス30人前後の、少人数のクラス編成にしています。これは、できるだけ生徒の様子を丁寧に見られるように、また生徒も先生に話しかけやすく、必要なときには相談できるようにと考えているからです。帰国生は、毎年各クラスに3~4人いますが、帰国生も一般生も区別なく指導しています。
Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.帰国生だけの取り出し授業は行っていませんが、英語の授業は中1の最初からオールイングリッシュで行っています。英語を実際のコミュニケーションの道具として使いながら、日本語を介さず身につけてほしいからです。従って、鴎友の英語の授業では、皆さんが習得した英語力を遺憾なく発揮することができるでしょう。またL.L.ライブラリには英語の多読用の本が約3万冊あり、音声教材も充実していますので、自分のレベルに合わせて多読多聴をどんどん進めていくことができます。さらに、英語力を伸ばしたい生徒にはネイティブの教員による放課後英会話を、中3以上の希望者には海外研修など、多数のプログラムがあります。
Q.入学した帰国生を指導していく上で最も気をつけていることは何ですか。
A.鴎友では、生徒の集団づくりや環境づくりを大切に考え、学校全体で意識して取り組んでいます。日本の学校生活にあまり慣れていない帰国生の皆さんでも、自然にありのままの自分を表現でき、それを互いに認め合う体験を積み重ねていけるよう工夫しています。例えば、席替えは3日に1度のペースで行い、授業でもグループワークを数多く取り入れることで、グループが固まる前に多くの友達と話しができるチャンスを作ります。また、エンカウンター・プログラムやアサーション・トレーニングを導入し、生徒たちが互いに尊重し合いながらも、しっかりと自分の考えを伝えることができるような人間関係作りをサポートしています。
Q.帰国生が入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A.創立以来、「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」を校訓とし、中学高校というかけがえのない6年間で「知性と感性」「精神性と身体性」のバランスのとれた生徒を育てるためのカリキュラムを組んでいます。また、学習においては学問の本当の楽しさを伝えることを第一にしており、暗記や問題演習に偏らない能動的な学習を多く取り入れ、必要な学習には必要な時間をかけてじっくり取り組んでいます。
Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A.帰国生は、日本でのみ学んだ人にはできない経験を海外でしており、中には様々な国の人々と交流する機会を得た人もいます。海外での多くの経験を通して得た力強さ、幅の広い視野と異なる視座をもった豊かな人間性に期待しています。ぜひ皆さんが生活している国で積極的にいろいろなことを吸収してきてください。そして皆さんが海外で学んできたことを中学生活で大いに発揮してください。
Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
A.自分の考えをしっかり相手に伝えようとする積極的な姿勢を持っていることです。まわりの人の考え方を尊重しながら、受動的な態度に終始せず、言葉や行動で自分の思っていることを表現しようとすることは、これから誰にでも必要な資質だと思われます。また、いろいろな国籍の人、民族の人がいることが自然である国で暮らした経験から、お互いを思いやり、お互いの個性を尊重することが自然にできる人が多いのもすばらしいことです。
日本と全く異なる環境にあっても、家族と協力しながら限られた中でできることをやり抜こうとしてきた人が多く、受験勉強についてもねばり強さが感じられます。さらに、入学後も自分の疑問を大切にしながら意欲的に学習している人がたくさん見られます。
Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A.鴎友学園の入試には帰国子女枠はありませんが、受験準備にあたってお持ちであろう帰国生ならではのご苦労に対して、できるだけ配慮をさせていただいています。入学試験では一般受験生と同じ問題を受けていただきますが、海外での生活の期間、実情などを個別に保護者面談で伺って、加点をさせていただく制度があります。ぜひ説明会に参加していただき、説明会後の帰国生対象の説明をお聞きください。また、現在海外に滞在中の方は、一時帰国の際にお越しください。実際の生徒の様子や学校の雰囲気を肌で感じていただくのが、私たちの教育を理解していただく一番の方法です。どうぞ事前に電話でご予約の上、ご来校ください。
【連絡先】東京都世田谷区宮坂1-5-30 TEL:03-3420-0136
【ホームページ】https://www.ohyu.jp/