学校からのメッセージ
帰国生受け入れ校からのメッセージ 国際高等専門学校
この情報は2025年度入試に関する内容です。
Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.国際高専は1年生から、英語で、数学や物理、化学、生物、プログラミングや3Dモデリング、AI、IoT、ロボット技術などを学ぶSTEAM教育と、学生同士でチームを組み、アイデアを具体化しながら新たな価値を創出するエンジニアリングデザイン教育を全学生で実施しています。帰国生と一般生を分けることはありません。
Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.例えば「国語表現1A」「歴史文化IA(日本語)」という科目に対して「英語表現IA」「歴史文化1A(英語)」という科目があり、「リーディング・ライティング1A」に対して「日本語1A」といった科目があります。これらは海外からの入学者や日本語修得が不十分な帰国生、留学生対象の科目です。人文社会科目では、主に英語表現や文化歴史の科目を英語で学び、第二言語では日本語の修得をめざします。
Q.帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
A.必要であれば個々の学生に沿った補習授業を実施します。国際高専では1、2年生は全寮制の白山麓キャンパスで学びます。白山麓キャンパスでは月曜から金曜までの19時30分から21時30分まで、夜の学校としてラーニングセッションを行なっています。全学生必修の課外学習の時間で、学習内容の確実な定着を目指します。ラーニングメンターと呼ばれる外国人教員がつきますが、教室における授業の延長ではなく、学生同士で学び合い、教え合うことを教員がサポートしていきます。授業は英語で行われることから、英語のサポートも習熟度に合わせて行なっています。4名のラーニングメンターは国際高専のTikTokで紹介しています。
Q.入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
A.一人ひとりの個性を尊重することを心掛けています。日本での生活に慣れない、友人関係でつまずくなど、悩みがある場合は個々に対応し、心理学の専門家である本校カウンセラーによるメンタルサポートも受けられるよう態勢を整えています。
Q.帰国生の進学実績を具体的に調査していれば、その具体的な結果をお教えください。
A.国際高専では、4年生、5年生は併設校の金沢工業大学と学修・研究環境を共有する金沢キャンパスで学びます、大学の専門科目も履修でき、大学の研究室で大学生や大学院生と研究に取り組むこともできます。15歳から大学受験を意識せず、5年間やりたいことに没頭できるため、国際高専卒業後も、金沢工業大学3年次に編入し、引き続き研究を続ける学生がいます。また世界的な高等教育評価機関である英国のクアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)が実施している「QS世界大学ランキング 世界のTOP大学」で19位に入るUniversity of New South Wales Sydney (UNSW Sydney)に進学した学生も2名います。国際高専では専門科目も英語で行われ、1年生でIELTS8.0を達成した学生がいます。自身の夢実現に向けて進路は国内外に拓かれています。
Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A.最初の2年間は集団生活を送り、人間力を磨くことになるため、自立・自律した行動がとれること、他者に対する思いやりの心を持ち、協力して活動ができることが求められます。また、理数科目は工学の専門分野を学び、研究を深めていく上で必須となるので、基礎をしっかり身につけておいてください。
Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A.現地でしかできないことに積極的に取り組んでください。そのことを通じ、異文化への理解や他者への思いやりの心を育み、かつ視野を広げ、グローバル社会で貢献する志を抱いてください。
Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A.国際高専白山麓キャンパスは教員の半数が外国人。2年生のAIの授業では生成AIで知られるNvidiaのAIロボットカーを使い、「大学院レベルの授業」を楽しく実践的に学んでいます。また「エンジニアリングデザイン」は、学んだ知識やスキルを使って身近な課題やキャンパスが立地する地域のリアル課題の解決に取り組む中で、新しいモノを生み出すワクワク・ドキドキ感が体験できます。キャンパス内にあるMaker Studioには、レーザー加工機や3Dプリンター、UVプリンターなどのデジタルファブリケーション機器やさまざまな工作機器が整い、授業で学んだ画像編集やプログラミング、3Dモデリングやロボット技術を駆使して、プロトタイプ(試作モデル)の製作ができます。放課後も、高専ロボコンへの挑戦を目指してMaker Studioで仲間とロボット作りに熱中する学生や、授業で学んだスキルを活かしたコンテストに向けて作品づくりに取り組む学生など、思い思いの活動に生き生きと取り組んでいます。学生同士、ファーストネームで呼び合うのも国際高専です。一般的に高専生はスキルが高く優秀なため、大学受験では「難関」と呼ばれる国立大や私立大も、高専生には広く門戸を開いています。国際高専で、大学受験を意識せず、5年間、好きなことに没頭しませんか。
Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
A.学生会活動にも自主的に参加するなど積極性、リーダーシップを持っていたことです。勉学にも意欲的で、非常に優秀な成績を残しているほか、 独創的なビジネスアイデアを競う「高専インカレチャレンジ」で最優秀賞を受賞するなど、活躍しています。
Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
A.15歳から大学受験を意識せず、やりたいことに没頭できる点です。白山麓キャンパスでは教員の半数以上が外国人であることも特長です。Maker Studioで、土日もロボット製作に没頭する学生や、さまざまなコンテストに挑戦している学生など、学生たちは「ワクワク」「ドキドキ」することを国際高専で見つけています。英語での数学の授業の様子や、学生たちの生き生きとした活動、寮の様子など、国際高専のTikTok @ictkanazawa ではさまざまな情報を動画で発信しています。ぜひご覧ください。
Q.帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
A.グローバル入試はオンラインで実施します。試験は1人30分の面接で、英語で行われます。本校への志望動機や将来の目標、学生生活(修学・寮生活・留学等)、学習状況について対話します。本校の受験をご検討の方は、出願資格を満たしているか、国際高専入試センターまで事前に必ず直接お問い合わせください。
【連絡先】石川県金沢市久安2-270 TEL:076-248-1080
【ホームページ】https://www.ict-kanazawa.ac.jp/