学校からのメッセージ
帰国生受け入れ校からのメッセージ 東京女学館中学校・高等学校
この情報は2025年度入試に関する内容です。
Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.一学年6クラスの中の1クラスが国際学級です。一般学級にも帰国生は在籍しておりますが、帰国生入試で入学できるのは国際学級だけです。国際学級は6年間クラス替えなしで帰国生と一般生が共に学び合う多文化空間をつくる、語学教育に特化したクラスです。東京女学館のアイデンティティを共有するため学校行事、学年行事、生徒会・クラブ活動などは一般学級と一緒に行います。各学年の国際学級6クラスの縦のつながりを深める行事もあります。
※2026年度入学生から国際学級は2学級になり(一般学級は4学級)、クラス替えも行います。
Q.帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
A.個人差がありますので、補習授業ではなく、個別に対応しています。また、中1の国語の授業は一般学級より1時間多く、同じ範囲を丁寧に学習しています。
Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.帰国生と一般生は一緒に授業を受けますが、レベル別の授業になります。英語週8時間のうち、6時間は英語圏の現地校に近い授業形態で行うLanguage Artsです。3人の教員(ネイティブスピーカーと日本人)が担当し、生徒の英語力を総合的に判断して3つのレベルに分け、それぞれ別々の教材に取り組みます。また、レベル別とは異なるグループ編成をして様々なプレゼンテーションやプロジェクトにも取り組みます。このようなグループワークを通し、互いに協力し合い、それぞれが持つ力を出しあいながら問題を解決できるように成長します。教材は北米のLanguage Artsを参考に、海外で出版された本や新聞等も含みます。週に2時間は2つのレベルに分け、2人の教員が担当し、文法を中心に学習します。4技能をバランス良く伸ばすカリキュラムのため、国内の最上位大学にも多数の合格をいただいています。
Q.入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
A.一人ひとりの多様な文化体験を尊重し、お互いの良さを認めあえるように、クラス担任が丁寧に指導しています(中1と中2はネイティヴ教員と日本人教員の2人担任制)。
Q.帰国生が入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A.帰国生、一般生、内進生が互いに助け合い学び合うという本校の国際学級の特色や、教育内容、指導方針を知っていただきたいです。英語の授業において、北米型のLanguage Artsの授業を、6年間行うのも本校の国際学級の英語の大きな特色です。
Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A.滞在国の文化や、その中でのコミュニケーションなど、海外ならではの経験をたくさんしてきてください。全ての体験が貴重な学びです。
Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A.帰国生の滞在地域はアメリカ、南米、オセアニア、ヨーロッパ、中東、アジアなど多岐にわたります。国際学級はこのように多様な背景を持つ生徒たちが、一つの教室で異なる体験を認め合い、共に成長していくクラスです。帰国生は海外での貴重な体験をお互い共有することで視野を広げ、また英語を学ぶ意欲のある一般生と助け合うことで学力や思考力を伸ばしていきます。6年間ともに過ごす仲間は家族の様な存在になります。
Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
A.自己表現力に優れ、何事にも興味を持ってチャレンジしていく姿勢があります。また、コミュニケーション力が高く、クラブ活動や委員会活動でも力を発揮している点が素晴らしいです。
Q.帰国生が入学するにあたって、必ず喜んでもらえることは何ですか。
A.1クラスに多くの帰国生がいますので、環境の変化による同じような悩みを持っている生徒同士が知り合い、お互いに励まし合って友情を深め、豊かな学校生活を送れることです。また、それぞれの違いを楽しみ、認め合う文化があるため、海外で身に付いた習慣をそのまま表現できることも、心の安定に繋がっている様子です。一般生も英語をツールとして社会貢献をしたいと志を持って入学してきており、広い視野と高い語学力を身につけた帰国生は憧れの存在でもあります。帰国生と一般生は双方の良さを認め合い、違いを尊重しつつ協力し、共に成長するクラスです。
Q.留学プログラム・海外交流プログラムは充実していますか。
A.高校1年時に実施される、全員参加のボストンリーダーシップ研修は国際学級ならではです。また選抜された生徒をアメリカの名門女子校2校に1年間派遣する留学制度があります。その他、韓国・オーストラリアなどの提携校との交流も盛んです。コロナ禍においては、姉妹校と活発にオンライン交流を行っていました。
【連絡先】東京都渋谷区広尾3-7-16 TEL:03-3400-0867
【ホームページ】https://tjk.jp/mh/