学校からのメッセージ
帰国生受け入れ校からのメッセージ 桐光学園中学校・高等学校
この情報は2025年度入試に関する内容です。
Q.帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.一般生と混合のホームルーム授業となります。(在校生の10~20%が帰国生です。)ただし、英語取り出し授業を実施するために、この授業を希望する生徒を集めたクラスにおいては、一般生に対する帰国生の比率が高くなっています。
Q.帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
A.帰国生の希望者に特別(取り出し)授業を行っています。中学・高1では週5回の授業のうち、2回をネイティブスピーカーが担当しており、スピーキング・ライティングを全て英語で行っています。ディスカッション、ブレーンストーミング、ジャーナルライティング、プレゼンテーションを通し、積極的に自分の意見を英語で伝える練習をします。残り3回は日本人教師が担当し、英文法の学習、リスニング、文章読解の授業を行っています。外国のニュースや高校レベルの文章を主な題材として扱っています。高2以降は国立・私立、文系・理系の組み合わせによる4コースに細分化しますが、希望すれば、高2では週6時間のうち2時間、高3では週7~9時間のうち3時間をネイティブスピーカーによる取り出し授業を選択できます。高校の上級生になり、国内大学進学を希望する場合、全ての英語の授業について日本人教師によるものを希望することもできます。
Q.帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
A.帰国生のみを対象にしているわけではありませんが、朝の10分間試験や授業時の小テストなどをもとに担当教員が必要に応じて補習を行います。また年4回の定期試験では指名によるテストフォロー講習を行っています。また、本校には放課後や夏期に600を超える講習があり、その中には基礎的な内容を確認・復習する講習から希望する進路に合わせて各教科毎に大学別入試問題を扱った講習や添削講習までそろっています。さらに「数学検定取得講座」や「実験!化学合成研究室」などユニークな講習もあります。
Q.入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
A.帰国生に限定したことではありませんが、小学校や現地校とは異なる生活習慣・校則・学習方法に早期に慣れ、新たな環境に適応できるように細心の注意を払っています。各クラスには2名の専任教員が担任としてついていますので、必要であればご家庭と連絡を密にしながら、個々の生徒が抱える問題に速やかに対処しています。
Q.帰国生の進学実績を具体的に調査していれば、その具体的な結果をお教えください。
A.帰国生の主な進学先は、東京大学などの旧帝大や国公立大(北大・名大など)医学部・私大医学部、一橋大学、筑波大学、早慶上智、国際基督教大学、立命館大学、MARCHなどです。また、留学を予定している生徒もいます。これまでの海外大学を含めた帰国生第1期生からの進学実績については、本校帰国生ガイド「From TOKO , light and will drafts」④ (http://www.toko.ed.jp/high/exam/pdf/From.pdf HPにリンクがあります)をご覧下さい。
Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
A.帰国生入試は一般生の入試と比べ試験科目が少ないため、試験では使わなかった科目も入学前に可能な範囲で結構ですので、学習しておくことをお勧めしますが、入学後、校内でも様々なフォローは致しますので安心してください。ただし、ほぼ全ての授業が一般生と混合で行われますので、授業を理解するための基礎学力は必要となるので準備をお願いします。
Q.帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
A.現地の文化を肌で感じ、現地の人々と積極的に交流してほしいと思います。価値観や生活習慣の違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、それを認めることが人間関係構築の第一歩となります。100人いれば100通りの感じ方・考え方があること、多様性を認識し、それを帰国後の生活に活かしてほしいと思います。
Q.帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
A.入学後の学校生活に不安を感じているかもしれませんが、一般生も同じ不安を抱えているものです。スタートラインは全員一緒です。一般生が経験していないことを帰国生は経験できているのですから、そのアドバンテージを自信にかえて、各分野でリーダーシップを発揮してほしいと思います。
Q.これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
A.各クラスに帰国生が数名いますが、クラスのまとめ役を果たしている生徒も多いようです。海外で培った積極性を活かし、多様性を尊重しながら物事に柔軟に対応する能力が発揮されているようです。
Q.帰国生が貴校に入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
A.本校には帰国生が多い学年で全体の20%も在籍しています。欧米だけでなくアジア圏からの帰国生も多く、多様性が尊重される環境です。本校には多様なグローバルプログラムが設定されています。英国、イートン校やケンブリッジ大学での短期留学、世界から注目される先進校「HIGH TECH HIGH」の授業を取り入れたサンディエゴ研修、NZ/AUSターム留学、カナダ長期(1年間)留学、さらに本校の在籍しながらオンラインでカナダの高校資格が取得できるダブルディプロマ、国内大学の受験の準備をしながら海外有名大学の受験もできるグローバル併願などがあります。また、国公立大学・難関私立大学を突破するための確かな学力を身につけられる、独自の中高一貫カリキュラムを編成しています。加えて、第一線で活躍する大学の先生方による『大学訪問授業』や600講座を越える講習など学習プログラムも充実しています。一方、文化部・運動部を合わせて52のクラブが活動していますので、自分に合ったクラブが必ず見つかるはずです。近年では「TOKO SDGs」を設定、明確な回答のないものに対して、協働し、プレゼンする力を養います。
Q.帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
A.本校の帰国生入試は、国語・算数・英語の中から2科目選択、試験時間は2科目合わせて80分となっています。基本的に傾向が大きく変更されることはありませんので、本校HPにある過去問に取り組んでください。また、入試科目の勉強にしっかり取り組むのはもちろんですが、入学後の授業に備えて、他の科目もある程の基礎学力はつけておいてほしいと思います。面接に関しては、参考程度ですが、日本語による授業に問題がないかを確認しつつ、本校入学後どのような学校生活を送りたいのか、海外で経験したことをどのように活かしたいのかなど、将来に向けたビジョンをお聞きしたいと考えています。
【連絡先】神奈川県川崎市麻生区栗木3-12-1 TEL:044-987-0519
【ホームページ】http://www.toko.ed.jp/high/index.html